カーボン分散などに使う超音波振動

日本アレックス株式会社は、工業の分野で使用する超音波ホモジナイザーを製造しています。

名前の通り超音波を用いて振動を生み出す機械で、振動はブースターによって増幅された上で先端のチップから出ます。

そのチップを溶液に触れさせることで、カーボン分散などに使用します

振動は1秒当たり2万回で、粒子に衝撃を与えると共に、衝突させることで分散させるという仕組みです。

したがって分散させるためにビーズなどを用いる必要がなく、均一な分散が期待できます。

また複数の回路の組み合わせによって、オートチューニングが可能です。

その機能で安定性と精密さが高まり、負荷を変動させたり無人運転に対応させるといったことができます。

そんな超音波ホモジナイザーには3通りの型式があり、それぞれ300W・600W・1200Wと最大出力が異なります。

それに応じて標準チップや電源などが変わってきますが、周波数や振動振幅は共通です。

また架台やフットスイッチなどオプションの種類が豊富で、使用環境に合わせた選択が可能です。

チップは標準のチタン以外に、セラミックやスリット入りが用意されています。

タイマーの確認に使うためにバックライトディスプレイが搭載されていますが、オプションで付け足せる温度リミッターも同様で、薄暗い環境でも容易に確認できます。

分散だとカーボン以外にインクや研磨剤にも対応可能です。

また接着剤の乳化であったり、コーティング剤を剥離することによる洗浄など、色々な用途に使うことができます。