公共事業でも使用されるFRPケーシング

日本では1980年の段階で、全国の約90パーセントの地域で水道管が敷設されていました。

2021年2月時点ではその割合は99パーセントとなっており、ほぼ全域で水を供給することができます。

この割合は世界屈指といっても過言ではなく、豊かな水源があることを証明しているといえるでしょう。

ところが昨今、都心部を中心に水道管の破裂というニュースをよく耳にするようになりました。

これは高度経済成長期に敷設をした配管が劣化をしているからであり、随時取り替え工事をなされているわけです。

以前は真鍮製の配管を使用されていましたが、現在はFRPケーシングというものを公共事業では採用されています

FRPケーシングとは、塩化ビニール製の水道管の素材のことです。

これを製造しているのが「富士化工株式会社」で、国内シェアハ80パーセントをマークしている大手専門会社です。

1963年に静岡県富士市で設立された会社で、当時から産業設備を専門に開発生産をなされてきました。

日本産業の基盤を支えるというスローガンを掲げており、現在では我々の暮らしもサポートしている立役者といえるでしょう。

FRPケーシングの良さは、柔軟性と耐久性に長けている点です。

昨今は巨大な地震が相次いで発生しており、この激しい揺れの影響で水道管が破裂することも珍しくはありません。

しかし、塩化ビニール製の素材ならその心配はなく、耐用年数も50年以上となるので頻繁な取り替えは不要です。